
今回は、MacBook起動時にOptionキーを押すことなくブート領域の選択画面を出せるように、オープンソースのブートローダー「rEFIt」を導入します。
念のため補足しますが、Boot Camp+Windows XP SP2の環境では、Mac OS XおよびWindows XPの環境それぞれに起動ディスクを変更するためのコントロールパネル項目が用意されるため、このブートローダーの導入は必須ではありません。あくまでも、Windows Vista用の起動ディスク変更機能が(現時点で)提供されていないことに対する、次善の策とお考えください。
毎度のお約束ですが、いちおうお読みください。
【注意!】これらの手順は、製品ではないベータ版で行われています。これらの手順でインストールされたOSは私の環境での動作実績はありますが、必ずしも皆様の環境で同様に行えることを保証するものではありません。rEFItの作者であるChristoph Pfistererをはじめ、Apple、Microsoft、パソコンよろずQ&A管理人のいずれも、この情報を元に実施した作業のいかなる責任の一切を負わないことを、あらかじめご承知おきください。
■ブートローダー「rEFIt」をインストールする
rEFItは無償で利用できます。ここでは導入手順だけを紹介しますが、URLにあるドキュメントには一通り目を通しておいてください。
これで、rEFItのメニューが起動時に表示されるようになります。これだけでも、Windows vistaとMac OS Xの起動選択には十分です。1 Mac OS Xを起動して、Safariから以下のURLにアクセスする
・The rEFIt Project
http://refit.sourceforge.net/
2 「rEFIt 0.8 (2.7M Mac disk image) 」をクリックし、「”rEFIt-0.8.dmg”にはアプリケーションが含まれています。」と表示されたら、「続ける」ボタンをクリック
3 デスクトップにダウンロードされた「rEFIt-0.8.dmg」をダブルクリックしてマウントし、開いたウィンドウ内の「rEFIt.mpkg」をダブルクリック
4 「rEFItのインストール」の画面が表示されたら、「続ける」ボタンをクリック
5 使用許諾契約を確認して、「続ける」をクリック
6 「Agree」ボタンをクリック
7 インストール先となるMac OS Xのパーティションをクリックし、「続ける」ボタンをクリック
8 「インストール」ボタンをクリック
9 パスワードを求められたら、ログインしている管理者権限のユーザーのパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリック
10 インストールが完了したら、「閉じる」ボタンをクリック
■よりシンプルなメニューにカスタマイズする
手順10までで、起動時にrEFItのブートメニューが表示されるようになります。標準ではブートパーティション以外に、rEFItのコマンドプロンプトやツールのアイコンが表示されますが、ちょっとゴチャゴチャしてみえます。ブートパーティションの選択メニューだけ表示されるように変更してみましょう。
11 アプリケーションフォルダを開き、「テキストエディット」をダブルクリックして起動して、「ファイル」メニューの「開く」をクリック
12 Mac OS Xパーティションをクリックし、「efi」-「refit」-「refit.conf」の順に開いて選択して、「開く」をクリック
13 rEFItの設定ファイルが開いた
・一定時間(標準は20秒)後に自動的に起動させたくないときは、「timeout 20」とある箇所を「timeout 0」と変更する
・各OSのパーティションアイコンだけ表示させるには、最後の行にある「#EOF」より前の行に「hideui banner shell tools funcs」の1行を加える
・Windowsパーティションを標準で選ばれるようにするには、「#EOF」の前の行にある「#legacyfirst」とある箇所を「legacyfirst」と変更する
※refit.confファイル内に説明が記されているので、参考にして自分なりのカスタマイズをされるとよいでしょう。
14 保存して、テキストエディットを終了
これで、ブートローダーも表示されるようになり、Mac OS XとWindows Vistaのデュアルブート環境が整いました。
【07/02/06訂正】rEFItが0.8にバージョンアップしており、インストールの手順も変わったため、画面ショット付きで全面改定いたしました。また、掲載初期にあったEFIパーティション200MBの初期化の話題につきましては、実際にはご紹介しておりませんでしたので削除させていただきました。一部、コメントとの整合性が取れてないのは、この変更によるものです。ご了承ください。
それでは、また。